この半年くらい考えたうえで、少し方針を考え直してみました。
自分のキャラを曲げない。
なのでラフに。
信用というものは張りぼてで作れるようなちゃちなものではないから。
結果の出やすさよりも自分のあり方を優先する。
今年はそんな一年にしていきたいと思います。
さて、この信用というもの。
以前から大事なものに間違いはないのですが、ここ最近、特に注目されてきているのではないかと思います。
それは、キングコング西野さんのレターポットしかり。
佐藤航陽さんのお金2.0しかり。
資本主義から価値主義へ。
資本主義経済から信用経済、評価経済へ。
共感や感謝などの内面的価値を可視化して新しい経済システムを選べるようにしよう。
そんな流れが起ころうとしています。
ただ残念ながらまだお金2.0を読んでいません。
なので今回は最近始めたレターポットを通して感じたこと、そこから考えたことをここに書き留めておきたいと思います。
信用で生きるってどういうこと?
信用が価値になるってどういうこと?
そんな疑問を持っている方が信用について考えるきっかけになればと思います。
レターポットとは
まず簡単にレターポットについて触れておきます。
レターポットとは、お金をレターという一種の通貨に変えて感謝や共感を送るコミュニケーションツールといったところでしょうか。
お金を贈るとか換金というキーワードを使っている方がいらっしゃいましたが、換金はできない仕組みで運用されるようです。
そもそも新しい通貨としてレターを作り、その流通手段としてレターポットを作っているので、これをお金という通貨に交換してしまうのは資本主義の考え方で本末転倒ということですね。
レターポットを一言で表すものが見当たらなかったのですが、西野さんのブログや動画を拝見した限りではこういうことで間違いないと思います。
レターポットの使い方
レターポットの使い方を簡単に説明すると、
- レターポットのアカウントを作る
- レターを買う(1文字5円)
- レターを贈る
- 贈られてきたレターを読む
ざっくりとこの4つです。
レターポットの詳しい使い方については西野さんのブログに書いてあるのでそちらを参照してもらう方がいいと思います。
実はこの世界は信用があれば生きていける
ここからが本題です。
信用経済、評価経済。
そうは言っても
- 信用だけで生きていけるわけがない。
- 共感を集めるだけで生きていけるわけがない。
そう思いますか?
実はすでに信用があれば生きていける世界になっていると思います。
もし信用だけで生きられないなら
- まだまだ信用を貯めるのが下手なだけ。
- 共感をしてもらうことができていないだけ。
そういうことです。
よく考えてみてほしいのですが、生きていくために必要なものは何でしょうか。
衣食住が揃っていること。
自分の好きなものに時間を費やせること。
人それぞれあるでしょう。
生活の基盤が整っていて、人生を充実させるものがあれば生きていくことに不自由しないのではないでしょうか。
現在はそれを得るため、交換手段としてお金を使うのが一般的というだけです。
お金を払わずに家に住まわしてもらったり、食料をもらったりそういうことはすでに起こっています。
信用はお金にもなるし物にもなる
恩送り、ペイフォワードという言葉があります。
自分が受けた親切、恩を別の誰かに贈るというものです。
では、これは誰に贈るのでしょうか。
それは自分が共感できる人、昔の自分と同じ境遇で苦しんでいる人、応援したいと思う人。
選択するのは贈る人ですね。
信用や共感というものがその基準になるということです。
そして何を贈るのかはその人次第。
お金を必要とすればお金を贈るし、住む場所や食べ物、人を紹介することも考えられます。
その人が贈れるもので相手が欲しいものを送りますね。
するとこの瞬間に、信用がお金や物に変わったことになります。
実際、僕は2017年の誕生日にたくさんの人にプレゼントをおねだりしました。
友達などに限らずオンライン上でしか会ったこともない人にもです。
さらにわがままなことに、いらないものを贈られても困るので食品にして欲しいという注文までつけて。
結果はどうだったのか。
米、調味料、味噌汁、カレー、お好み焼きセット、そば、、、
たくさんの人からおすすめのものをいっぱい送っていただきました。
実際に会ったこともないのに、ですよ。
これで僕は今まで知ることもなかった物と出会え、食費も浮いて、多くの人への感謝の気持ちが貯まりました。
すでに社会はそうなってきているんです。
有名な方だとホームレス小谷さんは自分のことを一日50円とかで売ってるんですが、そこで貯めた信用でお寿司食べたり旅行に行ったり、結婚式もあげていますね。
すでに社会はそうなってきているんです。
レターポットと信用経済
信用経済、評価経済はこういったものをもっと多くの人が実現可能な社会になる、信用を可視化して他のものとの互換性を持つようになるということです。
信用が可視化されて他の経済システムの中で互換性を持つ、自分が欲しいものと交換できる。
そうなればもうお金は必要ないということです。
昔は物と物を交換していた。
その後、流通技術が発達し物と物を交換するのでは不便が出てきた。
そして金や銀というという統一の基準を作ってそこに価値を与えた。
その後、金や銀では不便なので通貨というものが生まれた。
この通貨の代わりになるものを国ではなく様々な人、コミュニティが作り出す。
そして別のものとの互換性が備われば通貨に固執する必要がなくなるわけです。
自分が欲しいものと交換できるのなら通貨にこだわらなくていいのです。
レターポットのレターはその通貨の代わりなんですね。
実際に、レターポットで入れる銭湯というものが現れています。
タダで銭湯に入れるので代わりにレター送ってくださいと。
まだこのレターが何に変えられるのかは未知数です。
ただ、レターを受け取った数を信用と捉えるなら、レターをたくさん受け取っている人は信用の置ける人だということになるかもしれません。
何かお願いするならレターをたくさん受け取っている人にしようと。
レターをたくさん受け取っている人の夢なら応援しようと。
西野さんもおっしゃっていますが、仮想通貨のように法定通貨へ換金できないところがこのレターポットの面白さですね。
お金に変えれてしまうとお金を欲しい人がどうやってレターを集めようと考え始め、結局、資本主義の呪縛から逃れられないということです。
まとめ
まだまだ信用経済、評価経済が主流になる時代ではないかもしれません。
でも、レターポットを始めてみて感じたことがあります。
他の手段でもやり取りできることを貴重なレターを使って贈ってもらうことの嬉しさ。
全然知らない人からの善意を受け取る嬉しさ。
そして贈ってくれた人への感謝、好感。
それがその場で何かに変わるわけではない。
でも、その人たちが何かするときは応援したいなという気持ちが芽生えました。
知っている人のことはもっと好きになった。
知らなかった人のことは興味が湧いた。
信用経済って人としてあるべき姿になれる可能性を感じています。
こんな温かいやり取りが生まれる世界なんだとしたらすごく人間的なんじゃないかと。
人に感謝されることをし続けている人が報われる社会なんじゃないかと。
新しい通貨の時代がもうすでにそこまで来ているみたいです。